「UNDEFINED未定義」
2020.12.12 – 12.27 @ 清アートスペース
参加アーティスト
日本:宮岡貴泉、上路市剛、小野久留美、スズキエイミ、田守実夏
中国:宋琨、温凌、祝錚鳴、羊喘兒、妮繆
人間は近代科学を発達させていくことで、秩序は特殊かつ可変なものであることを解明し、「法則一元論」に一石を投じることになった。物質性や自然的秩序を暴き、新規構築・組み換えも可能になった。ポストモダニズムの文脈の中、アーティストたちは様々な素材を操作し、「観念の存在」「定義されていない」などを表す新たな形式を創造し始めている。そのような名づけることのできない存在、枠に納まり切らないものたちはもう一つの「生」のあり方を現実のものとしてきた。
本展では、日本&中国最も注目されるアーティスト11名をセレクトし、宗教や医学、人工的機械、遺伝子操作、生物と非生物など欲望の深層から表象を採り上げ、介入、破壊と再構築を繰り返しながら創出された新たなイメージを中心に展開している。作品を通して「生」の意味を問い直すとともに、現代における多様性、可能性、境界について考察を試みる。我々も、近代的な既成概念をいかに覆しているのかを本展出品するアーティストたちによって考えたい。